2021/11/12
諦めて手放した。それはそれで良かった。というハナシこんにちは。
ビーユアセルフの岩下です。
昨日は終日、プレゼンテーション研修でした。
1日を通して、受講者のプレゼンを「ただの一度も聴かない」初めてのプレゼントレーニングとなりました。
40人程度のオンライン研修。
おそらく大半の講師はあまり気が進まないであろう
「各zoom端末の向こう側に複数の人間がいる」パターンです。
テレビ会議の各拠点をつないでいるイメージですね。
3-5人のグループが計11。
その前日も別内容の研修を同じ受講者相手にやっていたのですが、発言ひとつ求めても
「指名した人が席を移動する」→「zoom端末の前に行く」→「まごつきながらマイクをオンにする」
で30秒くらいかかるような感じでした。
私のプレゼンの研修では、
いろんなワークを実施→グループ内で相互フィードバック
を基本としています。
そのうえで、対面でもオンラインでも、各グループを回りながら私も受講者のプレゼンを観察し、気づいたことをフィードバックする、それを他のグループメンバーにも参考にしてもらう、そういう形式でした。
今回はそれが出来る環境ではなかった。
受講者側のPCのマイクを全員オンにしてもらうと、一斉に音が飛び込んできて収拾がつきません。
特定グループのものをオンにしてモニタリングする方法もありますが、その音声は他のグループにも届いてしまうためノイズになります。
マイクの音量をその都度調整してもらうことも考えましたがきっと混乱を招く。
聴くのはあきらめました。
自主性と、グループ内でのフィードバックに全て任せよう。
やってほしいことを伝え、動機を持ってもらう。
チェックポイントを示す。
あとは各グループで人数も違うから、時間内でどうやるかを話し合ってベストだと思う配分でやってください。
学びの質はあなた方次第です。と。
私は、レクチャー部分と、ワークの説明と、あとは終わったあとに気づきや学びを聴くだけ。
そう決めてやりました。
任せたら見守るだけです。
ひたすらカメラを凝視しながら、ちゃんとやってる風か、遊んでいないか(笑)、ただ、見る。
ワークや実践が終わったら、映像の手がかりだけを頼りに、感想や気づきを尋ねる。
そのやり取りで、何かに気づいたり学んだりすることが出来ていたか、次はどんなことを意識してやってみればよいか、それをこちらから提言していく。
ここにはとても力を入れました。
私が関与できるのはここだけだから。
やっているうちに、あ、これ、なんとかなるかも!そう思えてきたので、最後までそれでやりました。
プレゼン研修なのに、受講者のプレゼンを全く聴かないで研修を終えてしまった・・・。
制約条件がなければ自分からは決してやろうとしないスタイルです。
しかしながら、おかげでいろんな発見がありました。
仕事を任せる、結果を出す、その中での発見をセオリー化する、そしてまた試す。
私が行ったのは、PDCAとか経験学習サイクルなどと言われる「学ぶ循環」の後押しだったのだなあと。
終了前に一日の中での成果を訊いてみたところ、他の研修に比較してもさして遜色はなかったのです。
自分は細かく目を配りながらいろいろと口を出してしまいがちなのは自覚していて、なるべくやらないようにしていたのですが、今回のようなケースで「任せる」ことの効用を体感できたのは新鮮でした。
ただし、これを当社のメニューに加えるかというとあまりそういう気にはなれません。
翌日の今日、眼精疲労がひどいのです・・・。
すべてを視神経に集中させていたのでしょう。笑。
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