2015/01/30
マーケティングと庭仕事
最近、マーケティングについて、考えています。
僕は半分成り行きで起業したこともあり、ほとんど自分の中のリソースしか見ていませんでした。
ひたすら自分と対話して、「何ができる?何がやりたい?」。
ただ、あまりにも無防備に無手勝流にやってても、手ごたえがありません。
真っ暗な夜の海を、手漕ぎボートでひとり漕いでいるようなものです。
何を基準に考えたらいいのかもあやふやなので、さらに不安は募ります。
そこで、マーケティングの本を開いてみたワケです。
初歩の初歩。
PEST、5F、3C、STP。
こういった基本的なものにでさえ、今までの職業生活で、直接的には、ほぼ無縁でした。
関心もさほど湧きませんでした。
恥ずかしながら。
また、僕は、文章人間です。
表とか見ると、目移りしてよくわからなくなります。
マーケティング系というか、MBA的なもの全般、多いじゃないですか。表とか図。イーッとなります。
そこを今回はちょっとガマンして、実際に整理し始めました。
「よくわからなかった不安要素」が、「見える不安要素」としてあぶりだされていきます(笑)。
あーそもそも、この市場は血の海すぎるだろ・・・主戦場はここでいいのかなあ?とか。
この二軸で切るのはいいかもしれない。でもこの平面に、そもそも、お客さんっているのかなあ?とか。
見えてくれば、ちょっと落ち着きます。。
どう対処するのか、あるいは対処しきれる問題なのか、などの判断ができる手がかりになってきます。
先人がこんなに役に立つツールをたくさん考えてくれていたとはッ!!
感動です。
結果が出ないと意味はないのですけどね。
で、これって、庭仕事をするときにもよく感じるのですね。
例えば地面に穴を掘る時には、先っぽが四角のシャベルでは役に立ちません。
そういう場合には、とんがりシャベルがちゃんとあります。
それでもキツい時には、クワがある。クワ、やりますよ。固い地表がざっくり抉れます。
すでに誰かが考えてくれているわけです。
掘った土を運ぶのに、箕(「み」。ヤスキブシで使うアレ)はとても便利。
それでも足りないときには・・・、なんと!先達はすでに一輪車を考案してくれていた!!
考えた人マジ天才。
それまで、自分にとって無縁だった世界。
いわばその辺に放り出された白黒写真。
なにかのきっかけで、その写真を手に取る。
その風景が鮮やかな色彩を帯びて動き出す。
気が付くと自分もそこにいる。
風が吹き始め、いろんな匂いを運んでくる。
ざわめきが耳に飛び込んでくる。
そして、その世界の豊饒さや奥深さに、こころをうたれる。
そういう経験を、いつまでもしていきたいものです(^^)。
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