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掲載日2021/09/20

プレゼンが劇的に変わる「間」の活かし方 4つのポイント

こんにちは。

ビーユアセルフの岩下宏一です。

 

みなさんは、「間」と聞くと何を思いますか?

 

プレゼンやスピーチを教えていると、間が空くのを怖がる方がひじょうに多いです。
誰も話をしていない状態というのを「良くないこと」としてとらえているのですね。

感覚としてはわかります。
初対面の人と普通に会話をしていても、間が空くとどこか気まずさを感じるもの。

 

いっぽう、気の置けない家族や友人といるときは、それほど気になりません。
お互いが何を考えているかわからなくても不安が生まれない。
そういう関係性が構築されているからでしょう。

 

しかし、この「間」に対する考え方をあえて変えてみて欲しいんです。

 

「人前で話す時には『間』が空いてはいけない!」

 

それ、ちょっと忘れてください。

 

プレゼンの際には、「、」で一拍、「。」で二拍、改行で三拍。
スライドごとに3秒。章の変わり目では5秒。
そのくらいゆったりと間を取ることで、以下のような効果が生まれます。
まあ何秒でも良いのですけどね。
厳密な決まりはありません。笑

 

1.言葉を咀嚼する時間を提供する

よどみなく言葉が流れ続けていると、聞き手は話の内容を整理する時間が持てなくなります。
一気呵成にしゃべりたい、というのは、話し手側の都合です。
忘れてはいけない、間違ってはいけない、そういう思いからでしょうか。
マーライオンのように言葉の奔流が口から流れ続ける方、いますよね~。

 

それはあまりよくありません。
人は、間で相手の言葉を咀嚼します。
疑問点や不明点などを確認するのです。
こちらがその時間を取らないと、あなたの言葉はただ相手の頭上を通り過ぎるだけになってしまいます。

 

2.話の構造を立体的に伝える

聴覚、視覚に加えて、時間感覚を加えると、話の構造がぐっと伝わりやすくなります。

 

ドラマや映画などを見ているとわかりますよね。
場面が大きく転換する際に、風景のロングショットから入るのが多いのは皆さんもお気づきと思います。
ここは場面が大きく変わりますよ、一息ついてくださいね、そんな効果があるんです。

 

プレゼンでも同じです。
1に書いたように、変化の大きさにより間の長さを変えることで聞き手は体感的にそれを理解できるのです。

 

ポン、とスライドが変わる。
章のタイトルが一言書いてある。
みんなでそれを見つめ、次の話の準備をする。
そんな間を取れるようになってくると、自分も楽になれます。

 

3.聞き手とのやり取りを効果的に行う

例えば、聞き手に何かを問いかけた時。
間髪入れず次の言葉を続けてしまうと、相手は考えることができません。
問いかけて、黙って、待つ。
すると、聞き手の中で何かの考えが形作られていきます。
じっくり待ってから、問いに対する答えを聞いてみましょう。

 

4.話し手の思いや考えを簡潔にまとめる

間は、実は話し手自身にも極めて効果的です。

 

話し上手の人は「切れ目なく話す」ということはまずありません。
例えば小泉進次郎議員。
間を取って短文、間を取って短文、の繰り返しで簡潔な言葉を聴き手にポン、ポン、と届けていきます。
黙っている間、何をしているか?
次の言葉を届ける相手を、じーっと見ているんですよね。
そうして浮かんだ言葉を、その人に語りかけています。

 

こちらなど、実にわかりやすいです。

このくらいしっかりやると、聞き手は「自分と対話してくれている」という感覚をはっきりと持つことができます。

 

この話し方は、お父様の小泉純一郎元総理ゆずりです。
あなたの会社で話が上手い上司などの方の話し方を見ていると、たいていはこの方法で話しているはずです。

 

文章の切れ目に「あのー」「えー」などを入れないことも重要です。
これをやると、考えがまとまりにくくなるのです。

 

敢えて黙る。
黙って、微笑を浮かべて、次の言葉を考える。
聞き手は、「あ、今、次の言葉を考えているな」ということがちゃんとわかります。
意外と待ってくれます。

プレゼン研修中などにたまに「ニッコリ笑って黙る」を試しますが、15秒を超えると場内がざわつき始めます。

つまり15秒までは大丈夫です(笑)。

その場合、私が何も考えていないことも伝わっているのでしょうから、こちらが何かを伝えようとして考えていれば、もっと待ってくれるでしょう。

 

まとめ

以上、間の活かし方として4つのポイントを説明しました。

間は、忌むべきもの、排除すべきものではありません。

 

間は、宝物なのです。

 

冒頭に、気の置けない関係では間を取れると書きました。

つまりあなたが間を取ることで、その場が安心できるものに変わっていくのですよ。

勇気を出してやってみてください。

効果はお約束します。

 

間を大切にすることで、伝わり方が劇的に向上することは間違いなしです!

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