お問い合わせ

Menu

ブログブログ

ブログ

掲載日2022/05/16

やっぱりそうだった。プレゼンストーリーのヒントはすべてエンタメにある。

こんにちは。

ビーユアセルフ代表の岩下宏一です。

 

最近は、ベンチャー企業のピッチコンテスト用のプレゼンストーリーに対してアドバイスをさせていただく機会が増えてきています。その中で「岩下さんの作るストーリーは、場面ごとの絵が映画のように見えるようです」と言われることが良くあります。

 

何ともうれしい言葉です。

 

共感を生み、説得力を持つストーリー作りには、実は映画や演劇などのエンターテインメント作品の中にある要素がとても活きるんです。

そう、エンタメは、素晴らしいプレゼンを作るヒントの宝庫なんです!

 

 

私自身がそれを強く意識しています。今まで1,000本を超える映画を見てきて、500ステージを超える舞台出演をし、小学生から今にいたるまでずっとゲーマーであることを何かの役に立てたいだけかもしれませんが(笑)。

 

今日はそのエッセンスを4つ、書いちゃいます!

 

1.抽象→具象→抽象(遠景→近景→遠景)

例えばウェストサイドストーリー。マンハッタン島の全景から入り、空撮カメラが移動しながら徐々にズームイン。不良少年たちのクローズアップからドラマが始まり、最後は一団となって歩き去る少年たちを再び遠景でとらえるカットで映画は終わります。

 

プレゼンでは、タイトルや冒頭の1ページで抽象的な概念を伝え、そのあとにできるだけ具体的に語ります(3.も参照)。最後はまた結びのメッセージに戻ると良いでしょう。

2.明確な問題設定と解決策の提示

大きな問題と小さなトラブルの解決はストーリーのメイン料理です。観客の心に空き箱を用意し、その中に期待を上回る顛末を入れていくと満足するのです。「君の名は。」では、「入れ替わってる!」二人はいろんな難題を乗り越えてちゃんともとに戻ります。「ライオンキング」では、主人公シンバはいくつかの障害をクリアして最後は追放されたプライドランドに凱旋し王となります。

 

ビジネス上の提案のすべては「問題解決」です。プレゼンの場合はまず大きな問題と、それを構成している課題や困りごとをはっきりと明示すること。語り手だけがわかっていても意味がありません。聴き手に伝わるように、くどいほどはっきりと、です。そのあとにすべてに対して明確な解決法を提示していくのです。それが聴き手の期待を超えるほど、興奮は高まるでしょう。

3.具体例が説得力のカギ

予算が潤沢な映画やゲームは、異なる時間・空間の出来事や回想をセリフだけで済まさずにちゃんと映像や体験で見せます。ゲームの「ドラゴンクエスト」でも、過去に勇者が経験した辛い敗北や別れを実際にプレイヤーに操作させる場面が数多くあります。勇者の過去の痛みをプレイヤーにも文字通り「体験」させる。さすが、丁寧に作られていますよね。ゲーム内キャラクターが「昔こんなことがあったんだ」と一行のセリフで済ませるのとは比較になりません。

 

プレゼンも同じです。「良い」といくら口で伝えても説得力は増しません。人は具象を経験して初めて納得します。写真、データ、お客様インタビューの動画、デモ、現物の商品などを提示しましょう。相手がそれを見て・触れて感じたことは体験として相手の真実になるのです。どう感じてほしいかを吟味したうえで、相手が実際にその場にいて空気のにおいや温度を感じるくらいに具体的な材料を配置すれば、こちらの期待を超える結果が得られることもあります。

 

人は抽象メッセージに惹かれ、具体例で腑に落ちるのです。

4.締めは未来への予感

例えばバックトゥザフューチャー。最後は未来に向かって飛び立つデロリアン。ロードオブザリングでは、主人公フロドは最後にまた旅立ちます。良い映画や演劇は、終わった後に観客の心の中で新しいストーリーが始まるのです。そしてその人たちは余韻がさめやらぬうちに頬を紅潮させながら知人友人に伝えるでしょう。「あの映画は素晴らしかった!ぜひ見て!」と。

 

あなたのプレゼンを聴き終わった相手は、そのあとにどんな未来を描いてワクワクするでしょうか?あなたの説明した新規事業や製品が世の中に広まったら、どんな世界が開けているでしょうか?ぜひイメージしてもらいましょう。

 

最後に

 

ストーリーテリングにおいては、神話学者ジョーゼフ・キャンベルが「ヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅)」という12のステージからなるひな形を考案していますが、それほど複雑にしなくとも上記のことを守ればよいプレゼンができるのです。

 

私も、ご依頼いただく案件それぞれで、クライアントと一緒にワクワクする冒険ストーリーを作るのが楽しみとなっています。

 

一つひとつがありがたい経験です。

・営業・コンペプレゼンテーションのコンサルティング

・経営者や役員のスピーチトレーニング

・社員のプレゼン基礎力アップ

など、お悩みや課題がありましたらお気軽にお問い合せフォームからご連絡ください。

お客様の持つイメージを引き出し、言語化し、客観的に整理し、ストーリー性のあるシナリオを共創させていただきます。

お待ちしております。

 

→お問い合せはこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP

お問い合わせはこちら